今日から、ビリギャルさんの通った慶應SFCを目指す高校2年生のSFC小論文対策の授業がスタートしました。
SFCって何だか知っていますか?
湘南藤沢キャンパスの略称ですね。
SFCのある湘南台駅と思鋭館のある弥生台駅は、相鉄いずみ野で10分です。
とても近いので、SFCの学生さんが思鋭館の講師として、講義に教材開発に活躍してもらっています。
SFCは、これまでの講義形式の大学とは一線を画します。
以下、SFCのHPから、
多様で複雑な社会に対してテクノロジー、サイエンス、デザイン、ポリシーを連関させながら問題解決をはかる。そのために設立されたのが慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)です。既存の学問分野を解体し、実践を通して21世紀の実学を作り上げることが私たちの目標です。
そんなSFCが皆さんにおススメしたいのは、極端(エクストリーム)に想起し大胆かつ無鉄砲に実践することです。
このように、SFCでは現在まさしく直面している社会の諸問題を解決するための学問を行います。
入試においても社会の諸問題を解決する問題解決法を求める小論文が出題されます。
例えば、
君が日本をデザインするとき、
1)どのような日本を良い日本だと考えますか、
2)その根拠となる価値観はどのようなものですか、
3)実現のためのプロセスと実現のために君自身ができることあるいはしたいこと、の三点を説明してください。
これに答えるための資料も問題に用意されていますが、その資料だけで判断し、合格基準に達する論文が書ける子は、相当な実力があります。小さい頃から本に親しみ、様々なジャンルの本を自ら興味を持って読み、吸収し、さらに社会問題にも目を向け、そこから独自の考えを発展させてきたのでしょう。
そのような下地が無い場合、どうするか?
まず知識として現代社会が直面している諸問題を知る必要なあります。
そして、その諸問題に対して、独自の解決策を持つ必要があります。
さらに、主な抽象概念、例えば、「正義とは」「善良とは」「経済とは」「豊かさとは」「教育とは」・・・
を自分なりの視点から基準を持ち論ずることができなければなりません。
解答は、問の文意に沿って、筋道を立てて、
そして、これがSFC小論文の醍醐味ですが、
それを”極端(エクストリーム)に想起し大胆かつ無鉄砲に実践する”その解決方法を提示しなければなりません。
思鋭館では、最低限必要な予備知識と抽象概念を身につけるために、独自の行程表に沿って進めています。
数学などは、単元が明確なので、学ばなければならないことに対して、学び忘れた!ということはあり得ないのですが、こと小論文に関して言えば、何をどう学べばいいかが曖昧なので、いざ入試となり初めて見た概念が出てくるとそれだけでかなり不利な状況に陥ります。
さらに思考法として、SFC的問題解決アプローチである”ミクロとマクロの視点”、”部分最適と全体最適“、”視点変換による価値基準の枠組みの見直し”などを使って、その生徒独自のコアを作っていきます。
写真は、初授業で行った速読の結果です。
体験で来た中学一年生も一緒に行いました。
二人とも、15分のトレーニング後、読み速さが2倍、3倍となっているにもかかわらず、理解度、集中度、時間感覚が上がっています。
これからSFC対策のコア知識を吸収するためにも、相当な量の本を読む必要があるので、速読のスキルは必須です。
でも、これを高校生から学べる生徒は、本当に幸せだと思います。
私などは、コテコテの理系男子でしたので、社会の諸問題や抽象概念に関心が向かい始めたのは、30過ぎてからです。
これからの社会の諸問題に対応するための知識や思考法を高校生のうちから身につけておけば、それから先の人生で吸収できるものは計り知れないでしょう。
(記:出雲)
SFC対策コースは、現在の受験生が卒塾する2月からは、ほぼ全曜日で空きがあります。ご希望の曜日が限られる方は、まずは体験からお早めにお願いします。
1月中は、月曜日7時以降、木曜日の6:15以降の遅い時間帯のみ空きがあります。