毎週月曜日に来ている小学5年生、中学受験を視野に入れています。
国語が苦手ということで、9月から通っています。
ここのところ、主語述語について指導してきました。
主語述語の概念は、既に身についている人にとっては、何でもなく簡単に思えるかもしれませんが、
まだ何となくしか分かっていない者にとっては、完全に腑に落とすまでの道のりは、容易ではありません。
例えば、上の文の主語は何でしょう?
主語の見分け方は、「は」「が」がついているものとしか知らないと、
「まだ何となくしか分かっていない者にとっては」を選ぶかもしれません。
正解は、「完全に腑に落とすまでの道のりは」ですが、
主体が、どうする。(主語の動作)
主体が、どんなだ。(主語の状態)
主体が、なんだ。(主語の言い換え)
の理解をしていると、
「容易ではない。」のは、人の状態ではなく、ものの状態なので、
「完全に腑に落とすまでの道のり」が、「容易ではない。」ことがわかります。
実際のテキストの文章をつかって主語述語を探すと、このくらいの難易度の課題が数多くこなすことができます。
すると、次第に新しい概念を理解し、主語述語の区別ができるようになってきます。
このように、一口に国語が苦手と言っても、その原因は一様ではありません。
「わかる」とは、「わける」と言いますが、区別が出来るようになることが、「理解した」ことになるのです。
しかし、最も大切なことは、主語述語がわかることではなく、
主語述語を学ぶ過程で、思考を巡らすことなのです。
思考を巡らすことによって、脳が発達し、図太い国語脳が出来てきます。
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