速読のトレーニングが進むと一度に見渡せる範囲が拡がります。
すると、問題の答えを本文から探す時、速く探せるようになります。
しかし、闇雲に探しても答えがすぐに見つかるわけではありません。
答えを速く正確に見つけるために大変重要なことが一つあります。
それは、質問を明確にしておくということです。
例えば、このコラムの文章で一つ問題を作るので、みなさん答えてみてください。
問:国語の読解問題の答えを速く正確に見つけるために大変重要なことは何ですか?
「・・・こと」に続くように、本文中から10字で抜き出しなさい。
この問題の場合、頭の中に問の質問である「国語の読解問題の答えを速く正確に見つけるために大変重要なこと」をまずインプットします。次に、視野を広く保ったまま本文を眺め、同じ言葉、あるいは同じ意味の言葉がないかを探します。
もし、ここで質問のインプットを曖昧にすると、答えがなかなか見つかりません。
こんなの当たり前!と思われるかもしれません。
でも、国語が苦手な生徒は意外と曖昧なまま探していたりします。
トレーニングが進み、速読力が上がるに従って視野が拡がり、答えを探す精度も上がっていきます。
速読力は、トータルな国語力の育成のとても重要なパーツとなるのです。